和名:芹(セリ)
分布:北海道から沖縄(海外では、北半球一帯とオーストラリアに広く分布)
育成地:湿地や畦道、溝など
草丈:20㎝から50㎝くらい
開花期:7月から8月
花色:白
セリ科セリ属の多年草
葉は1-2回羽状複葉です。
鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成され、枝分かれをして羽状複葉をつける場合もあります。
小葉は卵形で、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)があります。
茎先に複数の散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を組み合わせて出し、小さな花を10個から20個くらいずつつけます。
花は5弁花で、花弁は内側に曲がっています。
春の七草の1つで、若い茎葉は食用とされます。
開花した後のものは硬くて食べられません。
『万葉集』に芹を歌ったものがあります。
「あかねさす 昼は田賜(たた)びて ぬばたまの 夜の暇(いとま)に 摘める芹これ」葛城王(かつらぎのおほきみ)巻20の4455
(昼間は田を支給する役所の仕事で超キツかったんだぜ。それでも夜に何とか暇を見つけてやっと摘んできたんだぜ、この芹は!)
芹を贈られた女官は次のような歌を返します。
「丈夫(ますらお)と 思へるものを 太刀佩(は)きて 可爾波(かには)の田居(たゐ)に 世理(セリ)そ摘みける」薩妙観命婦(さつのめうかんみょうぶ)巻20の4456
「可爾波」京都山城町蟹幡の地で地名と蟹とを掛けています。
(あんたは強い男だと思ってたのになによ、立派な刀を腰に差したまま蟹のように地面を這って、芹を摘んだの。なあにそれ・・・)
些かもったいぶった歌に対しておどけながらも感謝の意を述べています。
当時、芹には強精作用があると信じられていましたので、意味深長です。
芹の語源を調べると、一所にセリ(競)あって生えるところからとする説。一所にセマリ(迫)あって生えるところからとする説。煮て食べるとセリセリと音がするところからとする説などがあります。
花言葉は、「貧しくても高潔」、「清廉で高潔」です。
したっけ。



