団塊オヤジの短編小説Hatena

北海道在住の団塊世代のオヤジです。自宅庭の前に川が流れています。自宅庭の木花や野鳥の写真、豆知識、雑学、短編小説(原稿用紙16枚)など。ためになる記事はほとんどありません。日本創芸教育認定似顔絵師。

「冬至かぼちゃはお汁粉」について考える

古くから、冬至にはかぼちゃを食べる習慣があります。小豆と一緒に煮た「いとこ煮」を、特に、「冬至かぼちゃ」と呼んでいる地域もあるそうです。

Photoいとこ煮」とは、福島、新潟、山形、香川などの各県にみられる郷土料理。アズキとともに野菜などを煮たもの。その起源は古く、1643年(寛永20)版の『料理物語』のなかに、「あずき、ごぼう、いも、だいこん、豆腐、焼栗(やきぐり)、くわいなどを入れ、中みそにてよし、かようにおいおいに入れ申すによりいとこ煮」と解説されているそうです。

ところで、「小豆」と「かぼちゃ」とがいとこ同士とは、とても思えないのですが、どういう意味なのかというと、『料理物語』に「おいおいに入れ申すによりいとこ煮か」とあります。これは、煮えにくいものから追々煮ていくという意味です。「おいおい」は「甥甥」ですから、すなわち「従兄弟(いとこ)」ということのようです。

いずれにしても、この「冬至かぼちゃ」のレシピを検索してみると、上記のように小豆とかぼちゃの煮物のようなのですが、私にはぴんと来ません。

Photo_2なぜなら、私が住む十勝地方で「冬至かぼちゃ」というと、「お汁粉」の餅の代わりに「かぼちゃ」又は「かぼちゃ団子」を入れたものをいうのです。

決して、煮物ではありません。かぼちゃは別に塩味で煮るのです。それを、汁粉に入れます。汁粉の甘味とかぼちゃの塩味が、なまら美味いんでないかい。

どうです、今年は十勝風「冬至かぼちゃ」、作ってみませんか?

Shibataya

したっけ。